第31話・ラビット、運も続けば実力さ

[前回までのあらすじ]
 ラビと海ちゃんが再びビリヤードで遊びに。
 ちょうどそこで偶然にもみっつとぺに遭遇。
 なんやかんやでラビと海ちゃんはビリヤード対決をするはめに…

第31話 ラビット、運も続けば実力さ

「よし、まずは9ボールで勝負だ。ラビ」
「おう、いいぞ」
 そういうって二人は勝負を始めた。
 ちょうどこの時間は人も混んでなく、意外と空いていたため、隅っこの台でやっていた。
 当然人がいないという事は女の子もいないため、ラビはちょっとテンションも低めであった。
 3回戦の末、2対1で海ちゃんが勝っていた。
「どうしたラビ?腕がさびてるぞ」
「うるせー」
 そういった時に、隣の台にカップルが入ってきた。
 しかしその女の子をよく見てみると…あれ?「管ちゃん?」と海ちゃんが思った。
 管ちゃんとは、海ちゃんの大学時代の親友で、今では人妻となり、夫について千葉県へ転勤のため引っ越してしまった。
 外道の出身地である千葉県にいくというのも何かの縁が…
 しばらくその女性を見ていたら
「あれ、海ちゃん。あの女の子が気に入ったのかい?」
「バカか!僕の知り合いに似ているなって思って見ていただけだ」
「ふ~ん」
 嘘言って、というような目でラビがこっちをみてきた。
 その後、特に客が増えるわけでもなく、黙々と勝負をしていた。
 8ボールでは、ラビの奇跡のようなボール使いであっという間に5対6いう感じで海ちゃんが負けてきた。
「おいおいラビは運がいいな」
「ちっちっち、運も続けば実力なのさ」
「はぁ…」
 結局、総合的に海ちゃんが負けてしまった。
「くそ~ラビに負けてしまうとは」
「まぁまぁ実力の違いだよ」
 そういうって二人のビリヤード対決は幕を閉じた。
「じゃ、これからどうする?」
「海ちゃんの家に行って無双でもやるか」
「おう、いいぞ。その前に飯でも食いに行くか」
 

[次回予告]
 お腹が空いた二人は再びラーメンを食べに行く事にした。
 今度は海ちゃんが目をつけていた「もぐら」というお店へ。
 はたして味の方はいかに!?

次回 第32話「ラビット、新ラーメン横丁へ」にご期待下さい!

※この物語は真実を元に構成されたノンフィクションです

[原作]海ちゃん
[制作協力]みっつ


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